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オックスフォードの魅力

Oxford の町

町の歴史

オックスフォードはチャーウェル(Cherwell)とテムズ(ここではIsisと呼ばれている)という2つの川が合流する場所に位置しています。オックスフォードという地名はここが浅瀬のため牛の渡し場があったことから「雄牛 oxen」が渡ることのできる「浅瀬 ford」という意味でOxfordと呼ばれるようになったとされています。また伝説によると8世紀にサクソン族の皇女フリーデスウィーデが、現在クライストチャーチがある場所に修道院を建て、それがこの町の始まりと言われています。オックスフォードの存在は912年の「アングロサクソン年代記」に記載されており、1066年のノルマン征服の時には既に英国でも最大級の町に発展しています。オックスフォードは豊かな農業地帯に位置し、テムズ河はロンドンやイギリス中部地方にもつながっているため、交通の要衝として商業も栄えました。

1090年頃からは学僧たちが集まり始め、徐々に大学としての形ができあがってゆきました。また1167年にパリ大学で勉強していた英国人留学生が追放され、彼らの多くが利便性の良いオックスフォードに移動してきたと考えられており、1200年までにはパリ大学と同様のコースを提供するまでになります。オックスフォードで最初のカレッジである、マートン・カレッジ、ユニバーシティ・カレッジ、ベイリオル・カレッジは1260年代までに創立されています。

中世になると、大学の勃興に脅威を感じたオックスフォードの市民と学生(Town and Gown)との関係が悪化します。1355年には、「タウン(町)とガウン(学生)」の間に、「聖スコラスティカの日の暴動」という、学生が殺害される事件が起きました。国王や教会に支持された大学側が一方的な勝利を収め、市長は投獄、町は大学に対して罰金を毎年支払うことになります。この事件以後、町の実権は学長(大学)が握ることになります。これを契機に、交易で栄えていた町の商業は衰え、大学都市としての発展の道を歩むことになります。

オックスフォードが産業で活気を取り戻すのは、1900年代の前半、市内に自動車工場が作られ、イギリス全土の自動車の4割以上がここで生産されるに至った時です。1970年代初頭までには、2万人を越える人々が、巨大な工場群に雇用されていました。自動車工場への移民労働者の流入、近年における東南アジアや東ヨーロッパからの移住、そして学生と、オックスフォードは一大コスモポリタンとなっています。

交通・地理

ロンドンから

鉄道 パディントン駅より50分 、1時間に2便程度運行
バス 3つのバス会社、Oxford Bus Company、Oxford Tube、National Expressが、ほぼ24時間、真夜中でも運行している。所要時間は約1時間40分、多い時間帯は10〜15分おきに出ており、運賃も鉄道より安いのが魅力。

ヒースロー空港から

バス Oxford Bus Company運行で約1時間40分 約20分毎運行

オックスフォードのシティ・センター及びオックスフォード大学のキャンパスは全て徒歩圏内となっています。High St.沿いにあるカーファックス・タワーやMagdalen St.にあるバスターミナルを中心として、シティ・センターと周辺の住宅地や町を走っている路線バスも数多く運行しています。学生の多くは、バス、自転車、徒歩で通学しています。

オックスフォード市の面積は45.59Km2。日本でいえば東京の練馬区を少し小さくしたくらいの大きさです。オックスフォードという名前はとてもビッグですが、実サイズは意外に小じんまりとしています。市の中心部は歴史的な建物が密集していますが、全体の土地の52%はオープンスペースとなっているので、とてもゆったりした感じがします。また27%は公園やメドウなどの緑地帯です。

オックスフォードは、イングランド南東部に位置しており、テムズ川とチャーウェル川の合流地点にあります。オックスフォードの西に広がるコッツウォルズ丘陵には、イングランド有数の美しい村々が点在。オックスフォードの13Km北西のウッドストックには、世界遺産にも登録されている、ウィンストン・チャーチル首相の生家、ブレナム宮殿があります。また40Km北西にはシェイクスピアの生誕地として有名なストラトフォード・アポン・エイヴォンがあります。

市政

人  口 イングランド、オックスフォード州の地方行政区です。人口は2014年度の統計で158,000人、55,400世帯で構成されています。人口から見ると英国内で118番目の大きさとなります。オックスフォード市内で労働に従事する人口の半分にあたる約4.6万人が市外から通勤してきます。加えて毎年700万人もの観光客がオックスフォードを訪れており、大変な活気に満ちた町といえます。オックスフォードは、海外からの観光客が訪れる町として、英国内でも6番目の人気があり、観光客がここで使うお金は、毎年£780,000,000(約1560億円)に上ります。

オックスフォードでは労働年齢人口の24%が学生であり、これはイングランド及びウェールズでは一番高い比率です。2011年の統計では、オックスフォード大学とオックスフォード・ブルックス大学の両校合わせて約30,000人のフルタイムの学生が在籍しています。

オックスフォードでの人種構成は2011年の統計で、白人系77.7%、アジア系18.7%、アフリカ・カリブ系6.2%、中国系2.3%となっています。マイノリティーの人口は22%、これはイングランドの13%を上回っています。この比率の高さは16才以下でより顕著に表れており、人口の28%は海外で生まれた人々です。EUの拡大により、ヨーロッパ内での人的流動性が飛躍的な高まりをみせていますが、オックスフォードはアカデミズムの中心地として世界のあらゆる国の人々をひきつけていることが伺えます。

住  宅 住宅事情でみますと、平均的な住居の価格は£315,000(約6300万円)でこれはざっと年収の10倍に値します。一戸建ての家となると£620,000(約1億2千4百万円)で、州内でも飛びぬけた高値となっています。オックスフォードの不動産価格は、ロンドンのそれに匹敵すると言われています。

産  業
オックスフォードは大学町であるのと同時に、4,400の企業が本拠地を置く産業都市でもあります。これらの産業が提供する労働人口は104,000人。多くは大学およびそれに関連した職種で、その他出版・観光・ホテル・ケータリング・ハイテク産業など多岐にわたっています。安定した経済基盤を持っていることが、この町の特徴ともいえます。2014〜2015年の統計によれば、オックスフォードの失業率は3.7%。これは英国平均の6.0%を大きく下回っています。

文学・映画のOxford

わずか1平方マイル弱に集約されるオックスフォード大学の建物群。この小さな空間から、人々の世界観を変革するような多くの哲学者、科学者、詩人、文学者が8世紀に渡って輩出されてきました。この町には、人々の想像力をかきたて、新しい世界へと導く不思議な力があるようです。映画、ドラマ、文学作品を通して、その魅力に触れてみましょう。

Alice’s Adventures in Wonderland
小説「不思議の国のアリス」クライストチャーチカレッジの数学教師ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)が1865年に出版した児童文学作品。教鞭をとっていたクライストチャーチカレッジの学寮長の娘アリス・リデルに即興で作って聞かせたお話が土台になっている。パロディ、風刺、ナンセンス、なぞなぞなどを多く含まれ、子どもばかりでなく、大人にも愛され続けている作品。ジョン・テニエルの挿絵も有名。アリス・リデルとオックスフォードの風物が数多く作品に登場している。「鏡の国のアリス」は続編。
The Lord of the Rings 小説・映画「指輪物語」
エクセターカレッジ出身の童話作家JRRトールキンの原作。マートンカレッジで言語学、古文学、伝承学を教えていた彼の、豊かな学識、教養に裏打ちされた世界観が貫かれた長編大作。波乱万丈のストーリー展開が文句なしに面白く、日本で封切られた映画も話題を呼んだ。ファンタジー文学の古典とも言える作品
The Chronicles of Narnia  小説・映画「ナルニア国物語」
J.R.R.トールキンと親友だったC.S.ルイスのファンタジー児童文学作品。C.S.ルイスはユニバーシティカレッジの卒業。作品はナルニア国の誕生から滅亡までを描く全7作のシリーズ。第二次大戦下のイギリスで、ペベンシー4兄弟姉妹が、疎開先の屋敷の洋服ダンスから、異世界の「ナルニア」へ入ってしまうところから物語は始まる。神話的生き物や妖精が住む世界「ナルニア」は白い魔女に支配されており、それから住人たちを解放しようと奮闘するという展開だ。この物語が書かれたのは、C.S.ルイスがオックスフォード市内のヘディントンに暮らしていた時期。彼の家でも疎開児童の引き受けをしており、この子供たちから物語の発想を得たとされている。
His Dark Materials, Northern Lights 
小説・映画「ライラの冒険-黄金の羅針盤」
J.R.R.トールキンと同じく、エクセターカレッジ出身の童話作家フィリップ・プルマンの原作。単純な悪と善の戦いではなく、親とは、大人になるということとは、という成長に欠かせないテーマ、そして人間の「原罪」まで、多くの示唆に富む作品。続編として「Lyra's Oxford」が書かれている。
Shadowlands 映画「永遠の愛に生きて」
ユニバーシティカレッジ出身で「ナルニア国物語」の作者でもあるC.S.ルイスとその妻の実話にに基づく作品で、舞台はオックスフォード。ルイスは彼の愛読者であり離婚歴のあるアメリカ人の詩人ジョイ・ディヴィッドマン・グレシャムと知り合い、1956年に結婚。この結婚は当初、ジョイが英国籍を取得するための形式的なものであったが、後に彼女が骨髄癌に侵されたことを契機に愛が深まった。この結婚は周囲から多くの非難を浴び、親友のトールキンもこのためにルイスと断交をしたとか。
Chief Inspector Morse テレビドラマ「モース警部」
現代を代表するイギリスのミステリー作家コリン・デクスター原作の同名の小説をTVドラマ化した人気シリーズ。オックスフォードが舞台。オックスフォード大学出身という異色の経歴を持つモース警部と、ルイス刑事の名コンビが活躍する本格ミステリ・シリーズ。大学と市民生活、オックスフォードで繰り広げられる日常が、リアルに描かれている。帰国してからオックスフォードの風景を懐かしみながら観るのも良い。 作者のコリン・デクスターはケンブリッジ大学の卒業生。自らオックスフォードの郊外に在住して、この町を書き続けている。